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さらさく

小狐丸 ネタ風味SSS

打ち込んだけど、私の本丸に小狐丸が実装されないためキャラがつかめなくなったものを供養代わりに。
二次創作なので折りたたんであります。

小狐丸は寂しかった。
小狐丸は神の使いである稲荷の手を借りて出来たせいか、作られてすぐに付喪神としての霊体を持っていた。
作られてすぐに意識をもつモノは非常に少ないらしく、三条の家にいる間はずっと孤独であった。
生家にはそうした人ならざるものを見ることができる人物がいなかったからだ。
だから、御所に献上される日を小狐丸は同じ付喪に会えるだろうと楽しみにしていた。
たしかに御所には由緒正しきものが揃えられているため、付喪はいた。
いたものの、皆年を経ていて全くといっていいほど話が合わない。
あっという間に小狐丸は付喪神たちの輪から浮いてしまった。
どうにもこうにも御所には居づらい。
ので、せっかく霊体があるのだからとそこから抜け出した。
さて、抜け出したのはいいが、どこへ行ったものだろう。
適当に歩を進めていると、気が付いたら生家の前にいた。
ここまで来たのだからと、小狐丸はそろそろと内へ入っていた。
やはり何かしら感じるところがあったのか、赴くままに足を向けるとそこは鍛冶場であった。
どうやら、新しい刀を鍛えているらしい。
小狐丸は出来てそう日が経たないうちに献上されたので、刀がどうやって作られるのか見たことがなかった。
ただの鉱物の塊が姿を変えていく様は面白く見えて仕方がなかった。
どうせ、御所では浮いてしまっている。
自分一つ、いてもいなくてもかまわないだろうと考え、ならばこの刀が出来るまで三条に居座ることに決めた。
三条宗近が鍛えあげる様はまさに心血を刀に注いでいるようであった。
その彼が自分を作ったときもこうであったと思うと、気恥ずかしさと自身への誇らしさを感じた。
それと、彼が霊体の自分を認識できなかった物悲しさも。
見ていればいるほど自分を生み出した彼を慕う心は膨れ上がる。
今まさに彼の全てを与えられているまだ太刀として完成されていないものに嫉妬も、そしてこれだけ心血を注がれているのだから自分と同じようにこの太刀となるものはすぐに霊体を持つのではないかというほんの少しの期待もあった。
それが形作られていく過程をそんな気持ちで一喜一憂しながらずっと見ていた。
それから、とうとうそれが太刀として完成した。

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